今回は、こういった疑問に答えます。
本記事の内容
・民法(権利関係)の効率的な学習方法
・民法分野で差をつける考え方。
執筆者紹介
でも正直、3カ月学習では宅建士の合格はギリギリでした。
宅建士自体知らない知識の連続で、暗記するのが大変だったからです。
とくに、民法分野はほぼ見たことのない問題が毎回出題されるため、宅建業法や法令上の制限といった見たことのある文章が全く出てきません。
対策もどういったものを取ればいいのか。
初めて受験する私にとっては、毎日が試行錯誤の連続でした。
少しでも学習計画に狂いがあったら、受かっていなかったでしょう。
ですが、試行錯誤の積み重ねの結果、
・こういうスタンスで民法の学習を進めていった方がいい。
・どういった学習が民法に効果的なのか。
これらのことが分かってきました。
今回は、それを皆さんにシェアしますね。
宅建士の民法分野は難化傾向
まず初めに知っておいてもらいたいのが、宅建士の権利関係(民法)は年々難しくなってきているということです。
過去問の傾向とは外れて、広く深く追求した問題が出題されつつあります。
2021年10月試験では、『配偶者居住権』や『親権を絡めた遺産相続』といった問題が出題されました。
どれも、「弁護士に相談しろ!」と叫びたくなるような内容ですが、宅建士試験ではこういった問題が今後も増え続けることが予想できます。
理由は一つで、宅建業法、法令上の制限で使える問題が少なくなってしまった。
これに尽きると思います。
要するに、宅建業法、法令上の制限に関しては過去問を周回することで高得点を取ることができるようになっているわけです。
この分野はちゃんと勉強してくる人たちなら、1,2問しか落としません。
じゃあ、差がつくところはどこにするのか。
必然的に、「権利関係」ということになってしまうわけです。
これから宅建士を受験する人は、このことを頭に入れて学習を進めていきましょう。
民法分野の出題パターンを理解すること
権利関係といえど、大事なところはそこまで多くはありません。
スタディングでいえば、問題横断演習の問題数が多いところかが権利関係の重要分野と解釈して問題ないでしょう。
独学の方は、参考書の裏面あたりに【予想】出る分野といった見出しでまとめてあるページがあると思うのでそこを参考にしてみてください。
スタディングを受講していない人向けに、問題数が多い「権利関係」の分野を下にまとめました。
・時効、条件、期限
・抵当権、根抵当権
・借地権
・借家権
・不法行為、不当利得
・区分所有法
・相続
・不動産登記法
・判決文
2021年10月の宅建士試験では、これらの中から『相続』『不動産登記法』『区分所有法』『借地権』『借家権』『不法行為』等々、半分以上が出題されました。
時間がない人は、これらを重点的にカバーすることである程度の点数はとれるようになります。
ですが、「ある程度しか」取れないので合格するにはもう一押し欲しいところです。
そこで次は、効率よく民法を学習するにはどうすればいいのかを紹介したいと思います。
民法を効率よく学習するには
民法を学習する上で重要なのが、
「何の『目的』でこの法律が作られたのだろう」
と分野ごとに条文の『目的』や『背景』を押さえておくことが一番学習の近道です。
①その法律がなぜ施行されたのか。
②どういった目的があるのか。
これらを最初のうちに、自分の勉強ノートとかにまとめて頻繁に見返すことで初見の問題でも対応できるようになります。
おすすめの権利関係(民法)学習方法
ここまで説明してきた中で、
対策が難しい。
それはつまり、他の受験者も同様に思っていることでもあります。
そのため、民法の学習は最低限に抑え、他の宅建業法、法令上の制限等を完璧にすることがもっとも少ない努力で合格を勝ち取ることができます。
ちなみに、2021年10月の宅建士試験が終わった後のスタディングの総評を載せておきます。
昨日、2021年度の宅建試験(10月試験)が行われました。
受験された方、本当にお疲れ様でした。
今回は、昨日実施された試験(10月試験)の概要についてご案内したいと思います。
今回の試験ですが、昨年の2020年度の10月試験(合格点38点)に比べると、権利関係の民法及び法令上の制限の難易度が部分的に上がった印象を受けました。
以下、今年度試験の主な傾向です。
1.権利関係
頻出事項である「意思表示」「代理」「物権変動」などからの出題がなく、また、配偶者居住権や選択債権など昨年度同様改正された民法についての細かい内容について出題されました。
一方、借地借家法、相続、区分所有法などでは基本的な事項について問われていましたが、全体としては、昨年よりも出題レベルが上昇しました。
2.法令上の制限
全体で8問の出題のうち、問15の都市計画法と問17・18の建築基準法は細かい知識を問うものであり、正解をするのが難しかったと思われます。
一方、その他の出題は過去問レベル問題であり、正解することが容易でした。
3.宅建業法
形式的には、個数問題が昨年の4問から5問に増加したため、昨年の出題と比べ若干得点をするのが難しい面があったと思います。
内容的には、一部難解な選択肢もありましたが、消去法により正解できる問題がほとんどでした。
以上により、全体としてかなり高得点をあげることができる出題でした。
4.税・その他
問23の所得税法の出題を除いた7問については、いずれも過去問レベルの出題であり、正解することが容易でした。
以上、各分野ごとに今回の出題の主な傾向をみていきましたが、昨年度に比べると若干難解な問題の出題が増えた印象を受けました。
LEC東京リーガルマインド にしろスタディング宅建士講座 にしろ、権利関係についていえば難化傾向にあるという見解は一致しています。
LEC東京リーガルマインド
加えて、宅建業法、法令上の制限でどれだけ落とさなかったかが合否に大きく関わってくると書かれていることから、民法以外の分野の正答率を上げる重要性がよく分かるのではないでしょうか。
1、2は同時進行で行ってもOKです。
むしろ、同時進行で行うことによってアウトプットすることができ、記憶の定着につながるかもしれません。
背景、目的をあらかじめノートにまとめておくことで、権利関係(民法)の学習が非常にスムーズに進むようになります。
だまされたと思ってやってみてください。
3の重要な分野、出そうだなと思った分野に関して、民法の出題範囲で載せた分野は必ずやっておくことをおすすめします。
下の10個です。
・時効、条件、期限
・抵当権、根抵当権
・借地権
・借家権
・不法行為、不当利得
・区分所有法
・相続
・不動産登記法
3と関連して、問題演習をする際に選択肢の中で
「これについて聞かれた問題ってないな」
と感じた問題を4で学習します。
2021年10月の宅建士試験で出題された『配偶者居住権』は、今まで『不動産登記法』の選択肢の中で登記ができる権利か否かについてしか論じられていませんでした。
それが、10月の試験では一問丸々『配偶者居住権』について問う形式で出題されています。
問題演習は、回数をこなすほど何も考えずに出てきた単語を拾って解けるようになります。
俗にいう、「斜め読み」です。
そのため、後半のほうになると脳死状態で、ただ延々とパターンを体にしみこませる作業になりがちですが、その作業の間にふと疑問に思った、気になった内容があればメモしておいて後で重点的に復習するものありです。
自分の気になった内容がテストで使われるなんてことは、意外と多い。
学校のテストで「ここはでそう!」なんて閃きで山を張った場所が、そっくりそのままテストに出た。
なんて経験は誰にでもあるものだと思います。
それに、近い考え方です。
ただ、漠然と問題演習をこなすのではなくこういった目的をもって行ってみるとさらに合格に近づくことができます。
ぜひ、取り組んでみてください。
まとめ
スタディング宅建士講座 は支出を最小限にして合格したい人にはベストチョイスです。
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